子宮筋腫の対処と治療

子宮筋腫は良性の腫瘍で、30歳以上の女性のおよそ4人に1人に見つかる身近な病気です。
なので、過度に恐れる必要はありません。

子宮の大きさは鶏卵くらいで、そこにできるこぶなのようなものです。
私も2-3cmの子宮筋腫が4つくらいあります。

小さいものは米粒くらい、大きなものはキャベツぐらいになることが
あるのだそうです。

子宮筋腫かできる原因はわかっていないので、はっきりとした医学的な
予防法はないそうですが、婦人科の先生には、大きさや数が増えても
悪性腫瘍に変化する可能性は極めて低いと言われました。

できる場所とその特徴

子宮の内側は子宮内膜という粘膜で覆われています。

子宮筋腫には「子宮内膜のすぐ下にできる」「筋肉の中にできる
子宮の外側に突き出るようにできる」ものがあります。

子宮筋腫の大きさは人によって様々で、一つだけではなく複数できる
のが一般的。(私もそうです!)
稀に100個以上もできるケースがあるそうです。びっくりしますね。

筋肉の中にできるタイプは全体の7割を占めていて、大きくなっても
症状が現れないことが多いのです。

ただし、大きくなったり数か多くなったりすると、過多月経、月経痛、
腰痛などの症状が現れることも。

子宮内膜のすぐ下にできるタイプは、子宮筋腫が子宮の内側に突き出す
ようになるので、子宮内膜の表面積が増え小さな子宮筋腫でも過多月経、
貧血が起こる場合があるようです。

普通の生理であれば貧血は起こらないので、貧血がある場合は原因を
調べたほうが良いかもしれませんね。

また、日常生活に支障を来すくらい激しい生理痛が起きることもあります。

妊娠・出産には影響があるの?

子宮筋腫があっても多くの人が妊娠・出産しているので大丈夫、と言っても
子宮筋腫がある場所や大きさ、数によっては妊娠・出産に影響が出ます。

例えば、卵管の近くに子宮筋腫ができると卵の通り道が塞がれて子宮に
入りにくくなって、不妊の原因なったりします。

また、子宮筋腫が子宮内膜から内側に飛び出していると受精卵が着床しにくく
なって妊娠がしづらくなることも。

また、たとえ妊娠したとしても、その後の胎児の発育に影響する場合もあって、
例えば子宮の外に向かって突き出すタイプであっても、妊娠によるホルモンや
血流の関係で子宮筋腫が大きくなると、早産の原因になることも。

出産の際に子宮筋腫が妨げになって帝王切開をするケースもあります。

女性のライフステージと子宮筋腫

子宮筋腫は女性ホルモンの働きによって成長することが知られています。
初経後、徐々に子宮筋腫リスクは高まり、子宮筋腫が見つかる年齢は
30歳代半ばから後半です。

その後閉経すると女性ホルモンの値が低くなるので子宮筋腫は小さくなるのが
一般的なようで、私はもうすぐ閉経なので小さくなることを期待しています。
(今年の検査では、小さくなってるかもー!?と先生に言われましたよ^^)

日本女性の出産をする平均年齢は30歳を超えています。
子宮筋腫が大きくなる時期と重なるようになったので、妊娠への影響が
注目されるようになったわけです。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫があっても症状がなかったり軽い場合は経過観察になります。
良性の腫瘍なので通常は命に関わるようなことはないとのことですが、
一年に一度は定期的に検査をしておくと安心ですよ。

症状がある場合は、薬物療法や手術を行います。

薬物療法

子宮筋腫を根治する薬はないので、症状を緩和する対処療法をします。
貧血があれば増血剤で改善したり、痛みがあれば鎮痛剤や漢方薬の処方など。

ホルモン療法で、月経の量を減らしたり止めたりすることで子宮筋腫を
小さくする効果も期待できます。

手術

症状の改善と、子宮筋腫を根本的に治すことが目的の手術になります。
手術は大きく分けると、子宮筋腫たけを切除する手術と、
子宮筋腫がある子宮ごと摘出する2つの方法があります。

子宮筋腫たけを切除する手術では、子宮が残るので将来妊娠することも
可能ですが、再発しやすいのが短所。

子宮ごと摘出すると、月経がなくなり妊娠はできませんが
再発のリスクはなくなります。しかも卵巣を残すので
女性ホルモンのバランスか崩れることはありません。

手術法は、開腹手術、腹腔鏡(ふくくうきょう)下手術、子宮鏡下手術
の3つに大別されます

開腹手術
おなかにメスを入れ、医師が臓器を手で触って確認しながら手術する方法。
視野が広いため安全性が高く、どの子宮筋腫にも対応できますが、
傷跡が大きく回復に時間がかかります。

腹腔鏡下手術
お腹に小さな孔を4つほど開けて、そこから内視鏡や鉗子を入れて
操作する方法。医師の高度な技術が必要ですが、傷跡が小さく痛みも少なく、
入院期間が短くなります。

子宮鏡下手術
子宮鏡という内視鏡を腟から入れて子宮内膜近くの子宮筋腫を切除する方法。
おなかや子宮に傷かできす回復が早いのが特徴。一方で、適応となる
子宮筋腫が限られていて一度に取りきれないこともあります。

症状がなくても、定期的に婦人科検診を受けておくことをお勧めします。

 

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